ミシマ社さん、感服しました。

自由が丘のほがらかな出版社、ミシマ社さん主催の寺子屋に行ってきました。
出版社の仕事(編集、営業、仕掛け)をワークショップスタイルで体感しようというこの催し、
ミシマ社の呼びかけに、本づくりに興味のある人たちが20数名集まって土曜日の午後開かれました。
最初にこの寺子屋を知ったときは、たった1日で出版社の主要な仕事を体感するの!?そんな無茶なー、
と思っていましたが、実に実に、しっかりと体感できました。
それも、普通の出版社の仕事ぶりではなくて、「理想の」出版社の仕事ぶりが。


社長の三島さんは出版社に勤務していた頃、編集部、販売部、書店、読者が遠く離れていて意思が通わない
出版の現状に、「違う違う」と悶々としていたそう。もっと、著者の思いや本の魅力がちゃんと読者に
届くような出版のシステムはないだろうか、と考えていたある日、だったら自分でそういう出版社を
作ればいいんだ、と起業してしまったそうです。


三島社長の問題意識は私にとっても非常に共感できるものです。
本が嫌いで出版に携わっている人はおそらくいません。みんな本が大好き。だけど、毎日ほがらかに本づくりに
勤しめない業界の状況があります。「何とかしたい」、それは私の会社のテーマでもあります。


ミシマ社の本社である自由が丘の古い一軒家。タタミの部屋で初対面の人同士が本の企画を考えたり、
書店員や営業マンになって、本のセールストークを実演してみたり。
終始笑いが絶えない、だけど頭に汗をたくさんかいた1日でした。


そもそも私は、初めての自社刊行物を出版するにあたって書店営業を勉強しないといけないと思い、
このワークショップに申し込んでみたのですが、ミシマ社・三島社長以下社員の方々の熱いスピリットと
志高く、冷静なビジョンに衝撃を受けるハメに。。。


終始、自分の甘さ、未熟さに頭を垂れまくりでした。
でも、帰路には勇気がりんりん湧いてきました。
ミシマ社さんを応援するだけじゃなく、自分自身もちゃんと前に進まねば!
そう決意しながら自由が丘でカレーライスを食べて帰りました。