驚異の集中力

制作中の本が現在追い込み。6月12日刊行なので、もうほんとに日程が無い。
キョウタロウ姉さんとフルスロットルの日々です。
まぁ、締め切りまでに時間が無いのはいつものこと。それ自体はさして驚くことでもありません。
問題は、版元の担当編集者Aさんの集中力!


我々外部スタッフと版元の編集者は、企画のアイデア出しや原稿についての意見交換、
ゲラ戻しのタイミングなど、膝詰めで話し合うことがしばしばあります。
1時間以上ミーティングを持つことも時々あります。


でも、Aさんの場合は、それが毎回!しかも長時間!
たとえば、こんなふう。
  入稿時 夜8時〜深夜0時半まで
  初校ゲラ戻し  夜9時半〜朝3時45分まで


編集スキルが高くて優秀なAさん。いったんスイッチが入ると、高い集中力で作品に没入しスルドイ意見を
次々と繰り出します。
一方、空腹と帰りの電車の心配と疲労で次第に頭がクラクラになる私たち。


そして昨夜。今回は再校ゲラを受け取るだけだからそんなに時間はかからないだろうと
たかをくくっていた私たちは、またしても甘かった。


  夜7時に始まって終了は夜11時半。


だんだん慣れてきたせいか、昨夜はこちらもハイテンションで熱く意見交換。
「この図版はこのままにしましょう!」「ここの改行は取りましょう!」
もう、こうなったら徹底的にやってやるー。だんだん目が血走ってきたぞー。


果たして、終わったときにはヘロヘロ、ラリラリ。
途中でキョウタロウ姉さんと別れ、「でも、今日はまだ電車がある」と自分を慰めつつ
駅のホームで電車を待っていると、Aさんから携帯に電話が。
折しもちょうど電車がホームに入ってきたところ。
電話の用件は、彼がさっき言い忘れたいくつかの事柄についてだったのですが、その電話を切ったときには
すでに電車は行ったあと・・・。


私の中で、何かがはじけました、切れました。


駅の改札で切符代を払い戻してもらい、夜の街へ。
たまたまあったジョナサンに入って、150円のワインとシチューセットをオーダー。
文庫本を1冊読み切り、深夜2時、タクシーで家に帰ったのでした。